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2019年6月15日 HACCPの民間認証は有効か?

HACCPの民間認証は有効か?

食品加工業者の中には、国際規格によって自らのマネジメントシステムを認証してもらっていることがあります。

参照となる規格として商品に関する衛生管理の内容がHACCPを要件に設定しているものもあり、これから始まる制度に対して有効かが気になるところです。食に関する規格としてISO22000があります。国際標準機構が策定したもので、世界中で通用する基準として適用されています。また、オランダの食品安全認証財団が定めたものにFSSC22000もあります。

これらの規格についてもHACCPに基づく衛生管理が含まれていて、規格への適合によって要件を満たしているのと同じと考えることができます。国内では一般財団法人食品安全マネジメント協会が作ったJFSが、HACCPに基づく衛生管理を含んでいるもので、民間認証のひとつとして利用されています。そのほかオーストラリアの政府が始めたSQFも同等の基準と考えることができます。

これらの認証を受けているところなら、すでにHACCPに沿った衛生管理が確立していることがわかるため、保健所による立ち入り調査時の時にそれぞれの監査報告書の確認によって、調査自体を軽減することが検討されます。監査の内容によっては、不適合箇所の確認などの措置が取られることになるかもしれませんが、まったく認証されていない企業よりも負担は少なくなることが期待されます。そのため民間認証を取得することは、遵法的に有効と言えます。

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