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2019年6月6日 食品の安全を守るHACCP

食品の安全を守るHACCP

1960年代のアメリカにおいて制定された衛生管理方式のことをHACCPと呼びます。

これは宇宙で食べられる食事の安全性を保つために定められたものとなっており、日本では危害分析重要管理点と呼ばれています。目に見えない微生物の侵入や金属片や木片などの有害物質の混入を防止するための制度であり、原材料の受け入れから製品完成に至るまでのあらゆる段階に導入されているのです。HACCPの基準にはいくつもの種類が存在しており、企業経営の規模や流通範囲などによって審査機関を決定します。

それらの中でも広く目にするのが民間の審査機関によるものであり、レストランや食品販売店など多くの場所で用いられています。厚生労働省が実施する公式の審査も存在しており、これは缶詰やレトルト食品、食肉製品などに適用されているのです。これらの他にもお菓子や冷凍食品などそれぞれの専門業界に限定した認証形式もあり、小中学校における給食もこの審査をおこなっている場合が多いです。

HACCPは食品の加熱殺菌処理段階を特に重要な管理点として定めており、これは出来上がった製品を抜き取り検査するだけの従来の方法とは一線を画する方式となります。現在ではアメリカやカナダにおいて義務化が進められており、実際に食肉製品や水産品などの生鮮食品の一部で実施されています。EUにおいても同様に義務化が推進されており、東南アジア諸国でも徐々にではありますが近年増加傾向にあります。

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